浜松市の鍵屋のブログ　アイロックスタイル

今回はピッキングについて書きたいと思います。

ピッキングって聞いた事あるかたは多いと思います。
ピッキングとは特殊工具（ピックセット＆テンション）を使って鍵がないのに鍵を開けることです。

具体的なやり方は説明できませんが、鍵穴から特殊工具を入れて中のピンをいじり開錠します。

車などインロックしてしまった時や、自宅の鍵を落としてしまった時、金庫・机・キャビネットの鍵をなくしてしまった時など、ピッキングで開錠し、トラブルを解消します。

こういった風に困った場合にはとても役に立つ技術です。

その反面、空き巣、車上荒らしにも使えてしまう、もろ刃の剣でもあります。

家の鍵については約１０年位前、ピッキング騒動が起きてから、それ以降に取り付けられているものならほぼピッキング対策がされています。

ピッキング対策されていれば、ピッキングでの開錠作業は困難になります。

全国的に見て、鍵のシェア№1はおそらく美和ロックだと思います。

美和ロックのディスクシリンダーというものは、かなり幅広く普及していました。

そしてこのディスクシリンダーというものが、実はピッキング騒動の原因となったものです。

鍵穴はくの字になっているのが特徴です。





この鍵は玄関についていたり、勝手口についていたりさまざまですが、ピッキングによる開錠時間は１分かかりません。

実際自分も、「１０秒」以内に開けたことが何回もあります。

非常に危険なんです。

今でもたびたび目にします。

自分が仕事で呼ばれ、玄関を見てこのディスクシリンダーだと、必ず「危ないですよ」と声をかけます。

先日も玄関の鍵を変えて、「勝手口は大丈夫だよね」と言われ、見てみると・・・ディスク!!!
しかも鍵穴１か所。。

玄関をピッキング対策された鍵に変えても、勝手口がディスクのワンロックでは、まさに頭隠して尻隠さずです。

「正直、危険です」と鍵のことを説明すると、交換してくれるというので、すぐ交換しました。

ディスクシリンダーは僕でも１分あれば空きます。

空き巣もおそらく開けれます。

見通しの悪い場所にディスクシリンダーがついていたら致命的です。

オーバーかもしれませんが、ピッキング技術者に対してディスクシリンダーは鍵が開いているのと同じです。

マンションなどで、エントランスの自動ドアと玄関の鍵が共通のためディスクシリンダーでも使っている方が多いです。

確かに玄関の鍵を変えてしまうと、エントランスと玄関、２本鍵を持たないといけませんが、家族・財産のためと思い交換をお勧めします。

新しく入居して、鍵がディスクシリンダーだったなんて場合は前の入居者と鍵が同じだったりする可能性が高いですよ。

現在ディスクシリンダーは廃盤で生産してません。

もう１度、個人個人で鍵を見直してみてください。

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